1/9に第3四半期決算発表を迎えたセブン&アイ・ホールディングス<3382>。昨年は1800円台から始まり、8月上旬に年初来安値を更新した同社ですが、そこから上昇し直近は2500円付近まで上昇しています。
第3四半期決算では営業利益が23%減することもあり、発表翌日は下落からスタートしました。しかし、そこからMBO計画の出資のニュースが流れると再上昇し、決算発表前の水準まで戻りました。
このように、営業利益23%減のネガティブな材料から急遽発生したポジティブな材料により株価が右往左往している同社ですが、これからどのような範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか。
セブン&アイ・ホールディングス<3382>の第3四半期決算前後の株価動向は?
まず同社の株価が、決算を挟んだ1ヶ月間(12月下旬~1月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのか分析してみます。そのデータ分析の結果はこちらです。
2005年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が12回、下落傾向が7回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向があると読み取れます。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて5回見られます。そのうち4回は上昇時に発生しています。ただし、下落時は10%に届かないものの8%程度変動が2007年にも見られます。
対して、5%以内の変動は上下と変わらずを合わせて8回あります。5%はやや超えるものも含めると、12回あります。その他2回は5~10%の中程度の変動です。
この点を考慮すると、同社の株価は小幅の中でも5%程度の変動になる可能性が高いと考えられます。
よって同社の株価は、この時期に全体として全体として上昇傾向が見られますが、変動幅は5%程度になる可能性が高いでしょう。
また、全体として大きな変動があっても15%などになったことがないことから、大きく動いても13%前後の変動になると考えられます。
では、同社の株価は、第3四半期決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
セブン&アイ・ホールディングス<3382>1月中旬の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,570円
下値目安:2,287円
※12/20終値2,416円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約6.4%、下落幅は約5.3%と考えられます。よって、上値は「2,570円」、下値は「2,287円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、年初来高値更新には届きませんが、上位にある25日移動平均線を上抜けします。これにより、直近緩やかに下落方向に動いていた同線が上向きに変化するでしょう。
ただし、今の株価は同社のポテンシャルよりもMBO計画への出資元の材料など、外部要因で動くことが予想されます。そうなると、材料次第で右往左往する可能性は続きますので、上昇への過度な期待は控えておくと良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、75日移動平均線を下抜けし、200日移動平均線のやや上まで下落します。
大きな下落ではありませんが、この下落は12月初旬から続き、その後も引き続き下げが続くことも考えられます。
200日移動平均線が下値の抵抗線として機能することを予想していますが、外部要因次第で、ここも変化する可能性があります。よって、ここも抵抗線として機能するか慎重に見ておくと良いでしょう。
セブン&アイ・ホールディングス<3382>株価これからどうなる?
同社の株価はデータ分析では12月下旬の株価から上下5%程度の範囲で動くと考えられます。
しかし、直近のネガティブな材料とポジティブな材料をふまえると、これまでの大幅変動である上下10~14%の変動もあると考えておくと良いかもしれません。
今のように外部要因で動いてしまうと、データ分析や通常の計算が成立せず、投資家たちの思惑で動く状態になると考えられます。
そのような状況が、まさに今ですので、基本的には上下ともも5%程度変動があると想定しつつも、7%程度を過ぎたら、そのまま方向感が出て10~14%の変動に目安を変更すると良いでしょう。
いずれにしても、論理的に株価が動かないことを想定しつつ、従来通りのデータ分析の結果も想定するという両輪で、今後の動向を見ていくと良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2025/1/10時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。