5/27第1四半期決算発表を迎えるダイドーグループホールディングス<2590>。昨年後半から短期的な上下動を繰り返しながらも徐々に上昇し今年2/28に年初来高値3,195円に到達しました。
しかし、そこから急失速し、回復することなく軟調に横ばい状態で推移しています。そして、直近もその中で下落するなど、なかなか難しい状況が続いています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ダイドーグループHD<2590>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(5月中旬~6月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
2002年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が11回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が均衡していると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下ともにありません。最大でも2013年の下落時で9%程度の変動です。上昇時も2022年と2014年に8%程度の変動にとどまっています。
対して、5%以内の変動は上下合わせて16回あります。その他は5~10%以内の変動であることをふまえると、同社は小幅に変動する確率が高いでしょう。変動しても5~10%以内にとどまると想定されます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として上下のどちらに変動するかそのときにならないと分からないものの、変動幅が小さいので株価が動きにくい傾向があると考えられます。
このような傾向が見られますので、ある意味方向感が捉えにくく、次の展開を予測するのは難しい時期かもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ダイドーグループHD<2590>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,817円
下値目安:2,619円
※5/15終値2,713円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約3.8%、下落幅は約3.4%と考えられます。よって、上値は「2,817円」、下値は「2,619円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、直近の横ばいからの下落を抜け再度上昇します。しかし、大きな上昇ではないので、引き続きこの横ばいから抜け出すことなく軟調に推移するでしょう。
なお、もしこの上値目安の水準を維持することができると、最下位にある25日移動平均線が200日、75日線と上抜けしてくる可能性が出てきます。
そうなると上昇の流れにのることも考えられますが、上記の傾向の通り大きな上昇は期待できないかもしれません。もし、このような動きが見られても過度な期待はしないほうが良いでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、4/19につけた年初来安値2,603円近くまで下落します。
もし、そうなっても傾向の通りそこまで大きな下落ではないので、下落トレンドに入る可能性は低いでしょう。ただし、短期的にズルズルと下落することは想定されますので、注意は必要でしょう。
このように同社は、今年3月からの低迷を抜け出せない状況が続いています。各移動平均線の状況を見ても、ここから勢いよく上昇し、展開が変わることは想定しにくいです。
また、これまでの傾向を見る限り株価が上下に動きにくいので、引き続き直近の横ばい状態が続き、しばらくそのままになると考えられるでしょう。
こうなると、なかなか積極的に売買するのは難しいと考えられます。ボックス圏を上下するのではなく、ほぼ水平状態が続いているので、短期売買で利益を狙うのは至難の業でしょう。
このような難しい状況ですので、ここは無理に売買することなく、方向感が出るまでしばらく様子見をするのが良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2024/5/23時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。