4/5に第1四半期決算発表を迎えたキューピー<2809>。昨年は緩やかに上昇しながら10%ほど値を上げました。
そして、今年に入ってからも上昇は継続し、直近3/27には年初来高値を更新しています。直近は調整局面に入りながらも高値圏を維持し、再上昇が狙える水準を維持しています。
そのような中、 決算発表を迎えた同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
キューピー<2809>の第1四半期決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(3月下旬~4月中旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
2000年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が14回、下落傾向が10回見られます。この数字を見る限り上昇傾向があると読み取れるでしょう。
ただし、2017年以降は下落傾向が多いのは気がかりなところかもしれません。ここれから傾向が変わることも踏まえて今後の展開をみたほうが良いでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上昇時のほぼ10%も含めると、5回見られます。そのうち3回は2017年以降に発生している下落です。
対して、5%以内の変動は上下合わせて17回あります。その他は中程度の変動です。これをふまえると、ほぼ50%の確率で小幅変動になると考えられるでしょう。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として約50%の確率で小幅変動する可能性が高いでしょう。
また、2017以降の下落時は5回中3回が10%以上の下落ということもあり、もし下落し5%をこえる勢いの場合は、10%以上の変動を想定しておくと良いでしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
キューピー<2809>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:2,933.5円
下値目安:2,685円
※3/25終値2,820円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約4.0%、下落幅は約4.7%と考えられます。よって、上値は「2,933.5円」、下値は「2,685円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、再度上向くことになり直近3/27につけた年初来高値を更新します。こうなると、上昇トレンドが継続し、さらに株価が上昇することが期待できるでしょう。
なお、これまでの動きを見る限り、直近の高値を更新した後は調整が入り、数日後から再上昇する動きが見られます。
今回もそうなると確実には言えませんが、高値を更新した場合は押し目買いのチャンスになる可能性もあるでしょう。
慎重に見極める必要はありますが、そういった選択肢もあることを考えながら、動向を見ると良いかもしれません。
反対に、下値の目安に到達した場合は、25日移動平均線の下に位置している75日移動平均線付近まで下落します。
今年に入ってからは、25日移動平均線が下値の抵抗線として機能していました。しかし、それよりも下位にある75日移動平均線付近に下落するとなると、注意が必要でしょう。
過去2年間では、75日移動平均を下抜けしても、数日で再上昇しています。万が一、この動向に乗らず下抜けが長引く場合は、新たな展開になることを想定しておくのが良いでしょう。
このように同社は、この時期に小幅変動になる確率が高いものの、再度高値更新を狙える水準を維持しています。
反対に下落すると、75日移動平均線の下抜けの期間がどれくらいになるかで展開が変化します。
そういった意味では、小幅な上下にも関わらず、2方向に展開が変わることが予測されます。大幅変動であれば、見極めやすいですが、小幅変動で展開が異なる場合は、見極めが難しいこともあるかもしれません。
そのような背景がありますので、慎重に動向を見ながら、上下のどちらの動き、どのシナリオになる可能性が高いのか見ていくと良いでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2024/4/3時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。