5/13に本決算発表を迎えるソフトバンクグループ<9984>。昨年後半は緩やかに7,000円台から5,000円台まで下落しましたが、今年に入りやや上向きになり、2月には大きく窓を開けて上昇しました。
その後、3/22に年初来高値9,386円を更新しましたが、高値を維持できずに失速し7,000円台まで下げたところで下げ止まり、直近はやや持ち直して8,000円付近に位置しています。
そのような中、 決算発表を迎える同社ですが、ここからどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ソフトバンクグループ<9984>の本決算前後の株価動向は?
同社の株価は、決算を挟んだ1ヶ月間(5月上旬~5月下旬)で、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
2000年から2023年の株価の推移を見ると、上昇傾向が11回、下落傾向が13回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向がほぼ均衡していると読み取れるでしょう。
変動幅を見ると、10%以上の変動は上下合わせて6回見られます。中には40%近い下落も見られますが、2000年のみですので、ここまでの変動になる可能性は低いでしょう。
ただし、上昇時はやや上値が重たいですが、下落時も含め20%付近まで変動する可能性も想定しておくと良いでしょう。
対して、5%以内の変動は上下合わせて8回あります。その他は5~10%以内の変動であることをふまえると、同社は中程度の範囲で上下に変動する傾向があると考えられます。
これらを考慮すると同社の株価は、この時期に全体として中程度の範囲で上下のどちらに動くか分からない傾向が見られます。
中程度の変動ですので方向感は掴みやすいかもしれませんが、そのときにならないと上下のどちらに動くか分からない傾向があるのは、少々悩ましいところかもしれません。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
ソフトバンクグループ<9984>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:8,356円
下値目安:7,029円
※5/2終値7,793円を基準に計算
これまでの株価を分析した結果を見る限り、上昇幅は約7.2%、下落幅は約9.8%と考えられます。よって、上値は「8,356円」、下値は「7,029円」が目標株価と考えられるでしょう。
上値の目安に到達した場合は、わずかに75移動平均線と株価の上に位置する25日移動平均線を上抜けします。
高値更新から下落し、それが落ち着いたのち直近は横ばい状態でしたが、これをきっかけに再度上値を狙う展開に変化する可能性が出てくるでしょう。
ただし、3/22の年初来高値までには距離があります。そのようなこともあり、勢いよく高値更新を狙うのではなく、まずは方向感として高値に向かう動きになるでしょう。
反対に、下値の目安に到達した場合は、200日移動平均線付近まで下落します。直近の推移よりはやや下落することになりますが、まだボックス圏内での推移にとどまると考えられます。
そのようなこともあり、そのまま大きく下落する可能性は低いと考えられます。ですが、万が一、200日移動平均線を下抜けするようなことがあれば、下落が続く可能性が高まります。
もし、200日移動平均線を下抜けする場合は、そのまま下落方向に方向感が出ることを想定して、リスク管理をしていきましょう。
このように同社は、この本決算では株価があまり大きく動かないこともあり、今年もあまり動かないことが予測されます。
ただし、上昇時には25日移動平均線を上抜けすることで上方向へのトレンド発生の可能性が高く、下落時には200日移動平均線を下抜けすることで下方向へのトレンド発生の可能性が高まります。
ある意味、このように目安が明確なので、大きく変動しないながらも株価を捉えやすいかもしれません。ただし、上下のどちらに動くかはそのときになってみないと分からないことから、売買は慎重にしていくのが良いでしょう。
まだ方向感が出ていないこともありますので、目安に到達するまで様子見し、そこからの動き次第で売買を考えるのも選択肢の一つでしょう。
ぜひ、このような情報をもとに、あなたの投資スタンスを決めてみてはいかがでしょうか。
※本記事は2024/5/9時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。年初来高値などの更新日や移動平均などの記載については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。