「今が利益確定のチャンスです!」という言葉を、マネー雜誌やインターネットの情報で見たことはありますか?

きっと、このように「売りどき」を教える情報を配信しているメディアはなかなか見かけないのではないでしょうか。

多くのメディアはこれから上昇が期待できる「狙い目の銘柄」の情報や、「今が買い!」と表現される「買いどき」の情報ばかりでしょう。

売るタイミングさえ間違えなければ…

だからなのか、私たち個人投資家は、利益確定後に株価が上昇してしまい「あ~、もっとタイミングを遅らせれば良かった…」という経験があるのではないでしょうか?

もしくは、上昇していた株価がいったん下落したあと「きっと、また上がるはずだ!」と思って保有を続けたのに、いつになっても上昇せず「塩漬け」にした経験があるかもしれません。

「売るタイミングさえ間違えなければ…きっと、利益を上げていたのに…」「こんなに損失が拡大しなかったのに…」と思ってしまうのが、私たち個人投資家の心理でしょう。

個人投資家が投資で最も難しいと感じること

私たちが個人投資家へ「投資で最も難しいと感じること」を独自に調査したところ、第1位は「損切り(利益確定)のタイミング」でした。

それを考えると、あのような経験をしてしまうのは仕方がないことなのかもしれません。株を買い付けて、思惑通りに株価が上昇するときは嬉しい気持ちでいっぱいでしょう。

しかし、その反面「いつが損切りのタイミングなのか?」は、本当に難しいとことです。

実際に、私も初心者のときは、この「損切りのタイミング」に悩みました。株価の動きは一定ではないので、目の前で動く株価にいったいいつが損切りのタイミングなのかと悩みました。

その理由として考えられるのが「損失を確定することが苦痛で、損切りすることから目を背けたい」ということがあります。

損切りのタイミングを狂わせる「たった一つ」の原因

なぜ、損切りをすることに、そこまで苦痛を感じてしまうのか?その原因の1つが、「含み損を抱えたまま放置したら、偶然含み益になった経験」です。

このような成功体験がある個人投資家は「今は含み益だけど損切りせずに、そのまま保有し続ければ、そのうち含み益になるだろう」と誤解する傾向があります。

ただし、これは運任せのことでギャンブルと変わりません。だから、これを続けてしまう限り、株式投資やトレードではなく、運にあなたの利益をゆだねることになってしまいます。

損切りを上手くいかせる「たった一つ」のコツ

そこで私がおすすめしたいのが「いま含み損になっている銘柄を新たに買いたいと思えるかどうか?」と自問自答することです。

たったこれだけですが、これをすることで運任せのギャンブルから抜け出し、損切りのタイミングが狂うことが減ってきます。

もし、この自問自答で、実際には買う必要はないですが、もう一度新たに買いたいと思えるほどその銘柄に魅力があるのであれば、それはきっと根拠があるでしょう。

しかし、もし「買わない」を選択するのであれば、それはそこで損切りをしたほうが良いと考えられます。

たった、これだけのことですが、そのうち含み益になると信じ、そのまま塩漬けにするよりも損失を回避することができます。

結果として、それが不用意な損失の回避につながり、これまで得た利益を失わないことにつながるでしょう。

どうやって個人投資家の私が利益を上げられるようになったのか?

だから、私はこのような方法を実践するために、株式投資やトレードを「株価の法則=株価の傾向」で考えるようにしています。私にとって、傾向を知らずにトレードすることは、怖くてできない行為です。あえて危険な末路に飛び込むことだと考えています。

「株価の法則=株価の傾向」で考えることが根本にある結果、リーマンショックがあった2008年からトレードで一度も退場する事なく、安定的に勝ち続けていくことができています。もし、「株価の法則=株価の傾向」で考えていなかったら、きっとこのような結果を残し続けることはできないでしょう。

このような「株価の法則」を知ることで、個人投資家が難しいと感じる「売り(損切り・利益確定)のタイミング」や「買いのタイミング」を具体的に知ることができます。もし、あなたも実際に有効な「売買のタイミング」を習得したいなら、こちらのeBook(電子書籍)『日本株再入門』を今すぐお読みください。