執筆者: 本郷卓也|株式会社SAC Technologies 代表取締役| プロフィール詳細
(システムトレードソフトウェア「iTRADE」の運営に携わり、株トレンド指数を用いた分析を担当。)
日経平均株価は7/8に一時6万6819円まで下落した後、7/9には6万7743円まで反発しました(+1.38%)。
株トレンド指数で見ても、上昇にブレーキをかけていた過熱感は解消が進んでいます。ただし下落への警戒を示す動きも残っており、反発の持続力にはまだ確証が持てない状況です。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
そこで今回も相場の動きを数値で見える化した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向や、来週の日経平均株価と株式市場全体の見通しについて分析します。
急落から一転、反発した日経平均。株トレンド指数が示す全体像
こちらをご覧ください。こちらは直近2週間の日経平均株価と株トレンド指数の状況です(株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら)。

株トレンド指数は、以下のような4つの指数で構成されています。
・天井指数|相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向を示す(目安:「170」付近)
・底値指数|相場全体が底値に近づき適正株価まで回復する傾向を示す(目安:「220~420」付近)
・押し目買い指数|押し目買い戦略が機能しやすい傾向を示す(目安:「30」に近い水準)
・空売り指数|相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向を示す(目安:「50」付近)
>>株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら
過熱感はかなり解消された
上昇トレンド中の銘柄動向を示す天井指数は、7/6の74から7/9には5まで急低下し、該当する銘柄はほぼ姿を消しました。あわせて空売り指数も35→10へ大きく低下しています。
反発の裏付けはまだ強くない
一方、逆張り候補となる銘柄動向を示す底値指数は7/8の31から7/9は24へやや低下し、押し目買い指数も9と低水準にとどまっています。7/9の反発を裏付けるほどの強い指数の動きはまだ出ていません。
【来週の予想レンジ】日経平均株価は6万9500円~下値:6万6500円
過熱感の解消と後述する海外投資家の買い越し転換は反発材料ですが、まだ反発の裏付けが強いとは言えない状況です。この状況をふまえて、来週の日経平均株価のレンジを予測すると、以下の範囲を推移すると分析します。
▼来週の日経平均株価の予想レンジ
6万9500円~下値:6万6500円
あくまで目安であり、絶対的な予測ではありません。
【最新】投資主体別売買動向
補足として、株式市場全体の最新の需給バランスも見ておきましょう。

海外投資家は買い越しに転換
トレーダーズウェブの投資主体別売買動向(直近公表分:6月29日~7月3日週)によると、海外投資家は3,662億円の買い越しに転換しました。前週(6月22日~26日週)は1兆2,378億円の大幅売り越しだったので、大きな方向転換です。
個人投資家は売り越しに転換
一方で個人投資家は6,368億円の売り越しに転じており(現金5,181億円・信用1,188億円)、前週までの買い支えとは逆の動きになっています。
来週の見通しへのヒント
海外勢の利益確定売りが一巡し買い戻しに転じ始めた可能性があり、7/9の日経平均の反発とも整合的な動きです。この買い越しが来週も続くかどうかが、上値を試せるかの目安になりそうです。
※出典:投資主体別売買動向|トレーダーズ・ウェブ
https://www.traders.co.jp/margin_derivatives/investor_trends
まとめ:過熱感は解消も、本格反発の確証はこれから
日経平均は7/8の急落から7/9に反発し、株トレンド指数でも過熱感の解消が進んでいます。海外投資家の買い越し転換という需給の支えも出てきましたが、反発の裏付けとなる指数の動きはまだ強くありません。来週、この流れが続くかどうかに注目したいところです。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
▼ご注意▼
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2026/7/9(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
当記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。当記事によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。


