執筆者: 本郷卓也|株式会社SAC Technologies 代表取締役| プロフィール詳細
(システムトレードソフトウェア「iTRADE」の運営に携わり、株トレンド指数を用いた分析を担当。)
日経平均株価は前週8/19に6万5326円まで急落したあと、今週(8/20〜8/27)は6万5528円〜6万6262円という狭いレンジでの一進一退となりました。8/26には6万6262円まで戻す場面もありましたが、8/27は6万6132円で終えています。
前週の乱高下から一転、値動きの幅そのものは落ち着いた1週間でした。
株トレンド指数で見ても、上昇の勢い・下落への警戒のどちらも弱まっており、方向感の乏しい膠着局面が続いています。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
そこで今回も相場の動きを数値で見える化した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向や、来週の日経平均株価と株式市場全体の見通しについて分析します。
乱高下から一転、狭いレンジでの膠着に転じた日経平均株価
こちらをご覧ください。こちらは直近2週間の日経平均株価と株トレンド指数の状況です(株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら)。

株トレンド指数は、以下のような3つの指数で構成されています(この他にプロフェッショナル版限定の上位指数もあります)。
・天井指数|相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向を示す(目安:「170」付近)
・底値指数|相場全体が底値に近づき適正株価まで回復する傾向を示す(目安:「220~420」付近)
・押し目買い指数|押し目買い戦略が機能しやすい傾向を示す(目安:「30」に近い水準)
>>株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら
上値も下値も勢いが弱まる
上昇トレンド中の銘柄動向を示す天井指数は、8/21の29から8/27には14まで緩やかに低下しました。上昇にブレーキが掛かる傾向を示す空売り指数も同じ期間で22から14へと低下しており、上値を抑える力・押し上げる力のどちらも弱まっています。
押し目を拾う動きも収まる
一方、逆張り候補となる銘柄動向を示す底値指数は8/21の4から8/27には1、押し目買い指数も同じ期間で17から1へと大きく低下しました。急落直後に一時的に強まった押し目買いの動きはすっかり収まっており、上下どちらにも積極的に動く材料が乏しい、方向感の定まらない膠着状態であることがうかがえます。
【来週の予想レンジ】日経平均株価は6万7500円~下値:6万4500円
このように今週の株式市場は、前週の乱高下から一転して狭いレンジでの膠着状態となりました。上値を抑える力は弱まっている一方、下値を支える動きも強くはなく、方向感が定まったとは言いづらい状況です。この状況をふまえて、来週の日経平均株価のレンジを予測すると、以下の範囲を推移すると分析します。
▼来週の日経平均株価の予想レンジ
6万7500円~下値:6万4500円
あくまで目安であり、絶対的な予測ではありません。指数の状況が変わり次第、見方も更新していきます。
【最新】投資主体別売買動向
補足として、株式市場全体の最新の需給バランスも見ておきましょう。
海外投資家は売り越しに転換
トレーダーズウェブの投資主体別売買動向(直近公表分:8月17日~21日週)によると、海外投資家は4378億1100万円の売り越しとなり、前週(8月10日~14日週)の2134億6900万円の買い越しから流れが逆転しました。
個人投資家は買い支えに転換
一方で個人投資家は6977億5100万円の大幅な買い越しに転じており、前週の6557億9500万円の売り越しから一転して買い支えに回っています。

来週の見通しへのヒント
海外投資家の売り越しを個人投資家が吸収する構図が続くかどうかが、来週の下値を左右しそうです。個人の買い支えが続けば下値の安定材料に、続かなければ下値の目安も見直しが必要になります。
まとめ:膠着相場の中で方向感を探る展開へ
日経平均は前週の乱高下を経て、今週は6万5528円〜6万6262円という狭いレンジでの膠着状態となりました。上値・下値どちらの勢いも弱まっており、個人投資家の買い支えが続くかどうかが来週の焦点になりそうです。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
▼ご注意▼
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2026/8/27(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
当記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。当記事によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。
