執筆者: 本郷卓也|株式会社SAC Technologies 代表取締役| プロフィール詳細
(システムトレードソフトウェア「iTRADE」の運営に携わり、株トレンド指数を用いた分析を担当。)
日経平均株価は8/17に6万9220円まで上昇した後、8/19には6万5326円まで急落し、8/20には6万6217円まで戻しました。
わずか2営業日で約3900円(約5.6%)下落する乱高下となり、これまでの上昇基調に一区切りがついた形です。
株トレンド指数で見ても、上昇の勢いはピークをすぎており、急落した局面では押し目を拾う動きが一時的に強まっていました。方向感が定まったとは言いづらく、乱高下からどこで落ち着くかを見極める局面です。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
そこで今回も相場の動きを数値で見える化した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向や、来週の日経平均株価と株式市場全体の見通しについて分析します。
6万9000円台から一転、6万5000円台まで急落した日経平均株価
こちらをご覧ください。こちらは直近2週間の日経平均株価と株トレンド指数の状況です(株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら)。

株トレンド指数は、以下のような3つの指数で構成されています(この他にプロフェッショナル版限定の上位指数もあります)。
・天井指数|相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向を示す(目安:「170」付近)
・底値指数|相場全体が底値に近づき適正株価まで回復する傾向を示す(目安:「220~420」付近)
・押し目買い指数|押し目買い戦略が機能しやすい傾向を示す(目安:「30」に近い水準)
>>株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら
上昇の勢いはすでにピークアウト
上昇トレンド中の銘柄動向を示す天井指数は、8/14の55から8/17には21まで低下しました。日経平均が最高値をつけた時点で、すでに上昇の勢いは弱まり始めていたことを示しています。急落した8/19には3まで沈み込み、8/20も22にとどまっています。
急落時には押し目を拾う動きが急増
一方、逆張り候補となる銘柄動向を示す底値指数は、8/18の3から急落した8/19には11まで上昇しました。日経平均が安値をつけたタイミングで、下値を拾われ始めた銘柄が増えたことを示しています。
押し目買い指数も8/19時点で43まで急上昇しており、急落局面で押し目を狙う動きが一時的に強まったことがうかがえます。ただし8/20にはそれぞれ5・20まで落ち着いており、この動きが一過性だったのか、下値を固める動きの始まりなのかはまだ見極めが必要な状況です。
【来週の予想レンジ】日経平均株価は6万8500円~下値:6万4500円
このように今週の株式市場は、8/17をピークに大きく調整する乱高下となりました。上値の重さは和らいだ一方、下値を固める動きとまでは言い切れず、方向感が定まったとは言いづらい状況です。この状況をふまえて、来週の日経平均株価のレンジを予測すると、以下の範囲を推移すると分析します。
▼来週の日経平均株価の予想レンジ
6万8500円~下値:6万4500円
あくまで目安であり、絶対的な予測ではありません。指数の状況が変わり次第、見方も更新していきます。
【最新】投資主体別売買動向
補足として、株式市場全体の最新の需給バランスも見ておきましょう。
海外投資家は買い越しに転換
トレーダーズウェブの投資主体別売買動向(直近公表分:8月10日~14日週)によると、海外投資家は2134億6900万円の買い越しとなり、前週(8月3日~7日週)の3827億8200万円の売り越しから流れが変わりました。
個人投資家は売り姿勢を強める
一方で個人投資家は6557億9500万円の大幅な売り越しとなっており、前週の1566億7300万円の売り越しから売りの規模が拡大しています。

来週の見通しへのヒント
海外投資家の買い越し転換は支援材料ですが、個人投資家の売りが続くかどうかが、来週の上値を左右しそうです。売りが一巡すれば戻りを試しやすくなります。
まとめ:乱高下の出口を見極める展開へ
日経平均は8/17の高値6万9220円から8/19にかけて6万5326円まで急落し、8/20には6万6217円まで戻しました。上値の重さは和らいでいますが、下値を固める動きとまでは言い切れず、来週は乱高下からどこで落ち着くかが焦点になりそうです。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
▼ご注意▼
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2026/8/20(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
当記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。当記事によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。
