執筆者: 本郷卓也|株式会社SAC Technologies 代表取締役プロフィール詳細
(システムトレードソフトウェア「iTRADE」の運営に携わり、株トレンド指数を用いた分析を担当。)

日経平均株価は7/29に6万1434円まで急落した後、8/5には6万6300円台までV字回復しました。

週の前半で大きく崩れた相場が、後半にかけて一気に切り返す荒い値動きとなりました。

株トレンド指数で見ても、急落後の反発局面で天井指数が上昇しており、上値の重さを警戒するシグナルが出てきています。一方で下げ止まりを示す指数は低下しており、反発一巡と見る向きもできる局面です。

この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます

そこで今回も相場の動きを数値で見える化した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向や、来週の日経平均株価と株式市場全体の見通しについて分析します。

急落から一転、V字回復を見せた日経平均株価

こちらをご覧ください。こちらは直近2週間の日経平均株価と株トレンド指数の状況です(株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら)。

市場動向と日経平均株価の変動
市場動向と日経平均株価の変動

株トレンド指数は、以下のような3つの指数で構成されています(この他にプロフェッショナル版限定の上位指数もあります)。

天井指数|相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向を示す(目安:「170」付近)
底値指数|相場全体が底値に近づき適正株価まで回復する傾向を示す(目安:「220~420」付近)
押し目買い指数|押し目買い戦略が機能しやすい傾向を示す(目安:「30」に近い水準)
>>株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら

反発局面で警戒シグナルが点灯

上昇トレンド中の銘柄動向を示す天井指数は、8/3の8から8/6には28まで上昇しました。日経平均の急反発とあわせて、上昇トレンド入りする銘柄が増えていることを示しています。

下げ止まりの芽はむしろ小さくなった

一方、逆張り候補となる銘柄動向を示す底値指数は、8/3の30から8/6には6まで低下しています。日経平均が急落水準から離れたことで、押し目候補となる銘柄自体が減った形です。

押し目買い指数も8/6時点で2と低水準にとどまっており、反発が一巡し、方向感を測りにくい状況になっています

【来週の予想レンジ】日経平均株価は6万8000円~下値:6万3000円

このように今週の株式市場は、急落からの反発局面を経て、上に戻る勢いを警戒するシグナルが出てきた一方、下を支える材料もまだ揃っていない状況です。この状況をふまえて、来週の日経平均株価のレンジを予測すると、以下の範囲を推移すると分析します。

▼来週の日経平均株価の予想レンジ
6万8000円~下値:6万3000円

あくまで目安であり、絶対的な予測ではありません。指数の状況が変わり次第、見方も更新していきます。

【最新】投資主体別売買動向

補足として、株式市場全体の最新の需給バランスも見ておきましょう。

投資主体別の売買推移
投資主体別の売買推移

海外投資家は買いから売りへ転換

トレーダーズウェブの投資主体別売買動向(直近公表分:7月27日~31日週)によると、海外投資家は4921億5600万円の大幅売り越しとなりました。前週(7月20日~24日週)は3514億6200万円の買い越しだったため、買いから売りへの転換です。

個人投資家は2週連続の売り越し

一方で個人投資家は4167億3600万円の売り越しとなっており、前週(4568億1000万円の売り越し)に続き、2週連続で売り越しとなっています。

来週の見通しへのヒント

海外投資家の売り越し転換は、7/29の急落の時期と重なっています。来週もこの海外勢の売りが続くようであれば、上値の目安も見直しが必要になります。

※出典:投資主体別売買動向|トレーダーズ・ウェブ

まとめ:反発の勢いを維持できるかが来週の焦点

日経平均は7/29の急落から8/5にかけてV字回復しましたが、直近では天井指数の上昇という形で上値の重さを警戒するシグナルが出ています。海外投資家が買いから売りへ転換したことと合わせて、来週もこの反発の勢いを維持できるかが焦点になりそうです。

この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます

▼ご注意▼
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2026/8/6(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

最終的な投資判断について】

当記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。当記事によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。