執筆者: 本郷卓也|株式会社SAC Technologies 代表取締役| プロフィール詳細
(システムトレードソフトウェア「iTRADE」の運営に携わり、株トレンド指数を用いた分析を担当。)
日経平均株価は9/3に6万4214円まで急落したあと、9/4は6万5020円まで戻し、9/7には一時6万6399円まで急反発しました。その後は9/8が6万5269円、9/9が6万5142円、9/10は6万5270円と、6万5000円台前半でのもみ合いが続いています。
急落・急反発を経て、上下に大きく振れないレンジ内での推移に移行しつつある格好です。
株トレンド指数で見ても、過熱感・反発シグナルともに目立った動きがなく、方向感の乏しい状況が確認できます。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
そこで今回も相場の動きを数値で見える化した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向や、来週の日経平均株価と株式市場全体の見通しについて分析します。
急落から一転リバウンド、株トレンド指数は方向感の乏しい状況に
こちらをご覧ください。こちらは直近2週間の日経平均株価と株トレンド指数の状況です(株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら)。

株トレンド指数は、以下のような3つの指数で構成されています(この他にプロフェッショナル版限定の上位指数もあります)。
・天井指数|相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向を示す(目安:「170」付近)
・底値指数|相場全体が底値に近づき適正株価まで回復する傾向を示す(目安:「220~420」付近)
・押し目買い指数|押し目買い戦略が機能しやすい傾向を示す(目安:「30」に近い水準)
>>株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら
急反発でも過熱感は限定的
上昇トレンド中の銘柄動向を示す天井指数は、9/4の12から9/7は8、9/8は11、9/9は13、9/10は11と一桁〜10台前半で推移しており、9/7の急反発局面でも過熱感の強い上昇は見られませんでした。
押し目買いの動きも落ち着く
一方、逆張り候補となる銘柄動向を示す底値指数・押し目買い指数も9/4以降は3〜8程度の低水準にとどまっています。急落直後に見られた押し目買いの強まりは、株価の反発とともに落ち着いた格好です。
【来週の予想レンジ】日経平均株価は6万6800円~下値:6万4000円
このように今週の株式市場は、急落・急反発を経て6万5000円台前半でのもみ合いに移行しました。株トレンド指数からは強い方向感は読み取れず、需給面での綱引きが続くかどうかが焦点です。この状況をふまえて、来週の日経平均株価のレンジを予測すると、以下の範囲を推移すると分析します。
▼来週の日経平均株価の予想レンジ
6万6800円~下値:6万4000円
あくまで目安であり、絶対的な予測ではありません。指数の状況が変わり次第、見方も更新していきます。
【最新】投資主体別売買動向
補足として、株式市場全体の最新の需給バランスも見ておきましょう。
海外投資家は大幅買い越しに転換
トレーダーズウェブの投資主体別売買動向(直近公表分:8月31日~9月4日週)によると、海外投資家は6893億4300万円の大幅買い越しとなり、前週(8月24日~28日週)の1319億3900万円の売り越しから一転しています。
法人は大幅売り越しに拡大
一方で法人(国内機関投資家)は5932億1200万円の大幅売り越しとなっており、前週の323億1200万円の売り越しから幅が大きく拡大しています。

来週の見通しへのヒント
海外投資家の買い越しが株価を下支えする一方、法人の売り越しが上値を抑える要因になっており、この綱引きの構図がどこまで続くかが来週の焦点です。
まとめ:レンジ内でのもみ合いが続くか注目
日経平均は急落・急反発を経て、6万5000円台前半でのもみ合いに移行しました。株トレンド指数からは強い方向感が読み取れない一方、海外投資家の買い越しと法人の売り越しがせめぎ合う需給構図が来週も続くかどうか、注目したいところです。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
▼ご注意▼
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2026/9/10(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
当記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。当記事によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。
