執筆者: 本郷卓也|株式会社SAC Technologies 代表取締役| プロフィール詳細
(システムトレードソフトウェア「iTRADE」の運営に携わり、株トレンド指数を用いた分析を担当。)
日経平均株価は前回配信(9/18)の基準日だった9/17の6万4136円から、10/1には6万8957円まで上昇しました。シルバーウィークをはさむ約2週間で4800円超、率にして約7.5%の急伸です。
8/17に付けた6万9220円の高値に迫る水準ですが、ここから先は追いかけにくい高値圏での展開を想定します。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
そこで今回も相場の動きを数値で見える化した「株トレンド指数」をもとに、前回配信(9/18)からの約2週間の株式市場の動向や、来週の日経平均株価と株式市場全体の見通しについて分析します。
急伸後の高値圏、株トレンド指数は「天井サイン」なしも押し目買いの局面でもない
こちらをご覧ください。こちらは直近10営業日(9/15〜10/1)の日経平均株価と株トレンド指数の状況です。9/21〜23の3連休があったため、カレンダー上は約2週間半にわたります(株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら)。

株トレンド指数は、以下のような3つの指数で構成されています(この他にプロフェッショナル版限定の上位指数もあります)。
・天井指数|相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向を示す(目安:「170」付近)
・底値指数|相場全体が底値に近づき適正株価まで回復する傾向を示す(目安:「220~420」付近)
・押し目買い指数|押し目買い戦略が機能しやすい傾向を示す(目安:「30」に近い水準)
>>株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら
天井のサインは出ていない
日経平均株価は、9/17の6万4136円から9/18に6万5019円、シルバーウィーク明けの9/24に6万5514円、9/25に6万6364円と切り上げました。9/28・9/29は2営業日続けて調整したものの、9/30に6万6754円、10/1には前日比2203円高(+3.3%)の6万8957円まで急伸しています。
天井指数は、9/17の19から9/25に37まで上昇したあと、9/29には3まで低下し、10/1は18でした。目安の170付近にはほど遠く、上昇トレンドの終焉を示すサインは出ていません。
押し目買いが機能しやすい局面でもない
一方、底値指数は9/17の5から10/1には1へ、押し目買い指数も5から1へと、いずれも1桁の低水準にとどまっています。底値指数の目安(220~420)や押し目買い指数の目安(30に近い水準)からは遠く、急伸後に押し目を狙いやすい局面とは言えません。
【来週の予想レンジ】日経平均株価は7万円~下値:6万6500円
このように前回配信以降の日経平均株価は急伸したものの、株トレンド指数からは天井も押し目も明確なサインが出ていません。直近の需給面でも上昇を支える材料は確認できておらず、来週は高値圏で上値を追う力と調整圧力が拮抗する展開を想定します。この状況をふまえて、来週の日経平均株価のレンジを予測すると、以下の範囲を推移すると分析します。
▼来週の日経平均株価の予想レンジ
7万円~下値:6万6500円
あくまで目安であり、絶対的な予測ではありません。指数の状況が変わり次第、見方も更新していきます。
【最新】投資主体別売買動向
補足として、株式市場全体の最新の需給バランスも見ておきましょう。
海外投資家は売り越し幅が縮小
トレーダーズウェブの投資主体別売買動向(直近公表分:9月24日~25日週)によると、海外投資家は930億円の売り越しとなり、前週(9月14日~18日週)の6425億円の売り越しから売り越し幅が大きく縮小しました。なお、この週はシルバーウィークの影響で取引が2営業日のみでした。
個人投資家はほぼ横ばい、主要3主体は売り越し
個人投資家は86億円の売り越し(現金10億円の買い越し・信用96億円の売り越し)で、前週の3117億円の売り越しからほぼ横ばいに近づきました。法人(国内機関投資家)は4053億円の売り越し(前週は5646億円の売り越し)で、主要3主体がそろって売り越しという構図は変わっていません。

来週の見通しへのヒント
このデータは日経平均が急伸した9/30・10/1より前の週のもので、足元の上昇局面での需給は次回以降の更新で確認します。売り越し幅は縮小したものの、買い手が見当たらない構図は、高値圏での上値の重さにつながる可能性があります。
まとめ:高値圏では上値を追わず、一進一退を想定
日経平均は約2週間で7%超上昇し、6万9000円に迫りました。株トレンド指数に天井のサインは出ていないものの、押し目買いが機能しやすい局面でもなく、直近の需給も主要3主体の売り越しです。来週は高値圏での一進一退を想定し、次回の需給の更新にも注目したいところです。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
▼ご注意▼
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2026/10/1(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
当記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。当記事によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。

