執筆者: 本郷卓也|株式会社SAC Technologies 代表取締役| プロフィール詳細
(システムトレードソフトウェア「iTRADE」の運営に携わり、株トレンド指数を用いた分析を担当。)

日経平均株価は前回配信(10/23)の基準日だった10/22の6万2908円から、10/26に6万2190円まで下げて直近2ヶ月の安値を更新したあと、10/27~10/29と3営業日続けて上昇し、10/29は6万4659円で引けました。

株トレンド指数では、10/23に76まで上昇した底値指数が10/29には16まで低下し、安値圏の売られすぎ局面は一巡した形です。ただし押し目買い指数は低水準で、戻りを支える強さまでは確認できません。

この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。

そこで今回も相場の動きを数値で見える化した「株トレンド指数」をもとに、前回配信(10/23)からの株式市場の動向や、来週の日経平均株価と株式市場全体の見通しについて分析します。

安値更新から3日続伸、株トレンド指数は底値指数の低下が目立つ

こちらをご覧ください。こちらは直近10営業日(10/16〜10/29)の日経平均株価と株トレンド指数の状況です(株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら)。

市場動向と日経平均株価の変動
市場動向と日経平均株価の変動

株トレンド指数は、以下のような3つの指数で構成されています(この他にプロフェッショナル版限定の上位指数もあります)。

・天井指数|相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向を示す(目安:「170」付近)
・底値指数|相場全体が底値に近づき適正株価まで回復する傾向を示す(目安:「220~420」付近)
・押し目買い指数|押し目買い戦略が機能しやすい傾向を示す(目安:「30」に近い水準)
>>株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら

日経平均は10/26の安値から3日続伸

日経平均株価は、10/22の6万2908円から10/23に6万2693円、10/26に6万2190円と下げ、終値としては直近2ヶ月の安値を更新しました。10/27は6万3268円(前営業日比+1.7%)、10/28は6万3954円、10/29は6万4659円と3営業日続けて上昇しています。10/26の安値からの上昇幅は2470円(約4.0%)です。

前回(10/23版)は、その前の予想レンジの下限だった6万2500円付近での攻防を想定し、予想レンジを6万5000円~下値6万1000円としていました。10/23~10/29の終値は6万2190円~6万4659円で、すべてレンジ内でした。上限には届かず(10/29は約340円手前)、下限までも約1200円を残しています。

天井指数は、10/22の31から10/29には3まで低下しました。目安の170付近にはほど遠く、上昇トレンドの終焉を示すサインは出ていません。

底値指数は76から16へ、売られすぎの局面は一巡

底値指数は、10/22の54から10/23に76まで上昇して直近2ヶ月で最も高い水準となり、10/26も72でした。そこから10/27に37、10/28・10/29は16まで低下しています。安値圏で逆張り候補の銘柄が急増したあと、日経平均の反発とともに一巡した形です。

押し目買い指数は10/22の3から10/29に13まで緩やかに上昇しましたが、目安(30に近い水準)にはまだ届かず、押し目買い戦略が機能しやすい水準とは言えません。

【来週の予想レンジ】日経平均株価は6万6500円~下値:6万3000円

このように前回配信以降の日経平均株価は、10/26に直近2ヶ月の安値を更新したあと、3営業日続けて上昇しました。底値指数が高水準から低下して売られすぎの局面は一巡した一方、押し目買い指数は低水準にとどまり、戻りを支える強さはまだ確認できません。来週は11/3(火)が文化の日で休場のため4営業日となり、前回の予想レンジ上限だった6万5000円付近の戻りの重さを試す展開を想定します。この状況をふまえて、来週の日経平均株価のレンジを予測すると、以下の範囲を推移すると分析します。

▼来週の日経平均株価の予想レンジ
6万6500円~下値:6万3000円

あくまで目安であり、絶対的な予測ではありません。指数の状況が変わり次第、見方も更新していきます。

まとめ:安値圏の売られすぎは一巡、戻りの強さを見極める局面

日経平均は10/26に直近2ヶ月の安値を更新したあと、3営業日続けて上昇し、6万4659円まで戻しました。株トレンド指数では底値指数が76から16へ低下し、安値圏の売られすぎは一巡しましたが、押し目買い指数は低水準のままで、戻りの強さまでは確認できません。来週は4営業日と短い週ですが、6万5000円付近の戻りの重さを試す展開を想定し、押し目買い指数が上向くかどうかに注目したいところです。

この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。

▼ご注意▼
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2026/10/29(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

【最終的な投資判断について】

当記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。当記事によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。