執筆者: 本郷卓也|株式会社SAC Technologies 代表取締役| プロフィール詳細
(システムトレードソフトウェア「iTRADE」の運営に携わり、株トレンド指数を用いた分析を担当。)
日経平均株価は前回配信(10/16)の基準日だった10/15の6万4426円から、10/22には6万2908円まで下落し、9/15の6万3484円を下回って直近2ヶ月の安値を更新しました。10/22は前日比1713円安(-2.7%)と大きく下げています。
株トレンド指数では、底値指数が54まで急上昇し、直近2ヶ月で最も高い水準となりました。売られすぎからの反発に注目が集まる一方、押し目買い指数は低下しており、判断が分かれる局面です。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
そこで今回も相場の動きを数値で見える化した「株トレンド指数」をもとに、前回配信(10/16)からの株式市場の動向や、来週の日経平均株価と株式市場全体の見通しについて分析します。
直近2ヶ月の安値を更新、株トレンド指数は底値指数の急上昇が目立つ
こちらをご覧ください。こちらは直近10営業日(10/8〜10/22)の日経平均株価と株トレンド指数の状況です(株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら)。

株トレンド指数は、以下のような3つの指数で構成されています(この他にプロフェッショナル版限定の上位指数もあります)。
・天井指数|相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向を示す(目安:「170」付近)
・底値指数|相場全体が底値に近づき適正株価まで回復する傾向を示す(目安:「220~420」付近)
・押し目買い指数|押し目買い戦略が機能しやすい傾向を示す(目安:「30」に近い水準)
>>株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら
日経平均は前回の予想レンジ下限の手前まで下落
日経平均株価は、10/15の6万4426円から10/16に6万5324円(前営業日比+1.4%)と戻したあと、10/19に6万4917円、10/20に6万4075円と下げ、10/21は6万4621円と小反発しました。10/22は6万2908円(前日比-2.7%)と再び大きく下げ、終値としては直近2ヶ月の安値になっています。
前回(10/16版)は急落後の戻りと再下落が交錯する展開を想定し、予想レンジを6万6500円~下値6万2500円としていました。10/16~10/22の終値は6万2908円~6万5324円で、すべてレンジ内でしたが、上限には届かず、10/22には下限まで約400円に迫りました。
天井指数は、10/15の16から10/16に50まで上昇したあと、10/21は8まで低下し、10/22は31でした。目安の170付近にはほど遠く、上昇トレンドの終焉を示すサインというより、すでに下落した後の水準です。
底値指数が54まで急上昇、ただし押し目買い指数は低下
底値指数は10/21の17から、10/22に54へ急上昇し、直近2ヶ月で最も高い水準となりました。急落で逆張り候補の銘柄が大きく増えていることを示しています。ただし底値指数の目安(220~420)にはまだ遠く、明確な底打ちのサインとまでは言えません。
押し目買い指数は10/16の9から10/22には3まで低下しており、目安(30に近い水準)からは遠く、押し目買い戦略が機能しやすい状況ではありません。
【来週の予想レンジ】日経平均株価は6万5000円~下値:6万1000円
このように前回配信以降の日経平均株価は、10/22に直近2ヶ月の安値を更新しました。底値指数が急上昇して売られすぎから反発に転じやすい水準が近づく一方、押し目買い指数は低下しており、方向感が定まりにくい局面です。来週は前回の予想レンジ下限(6万2500円)付近での攻防を想定します。この状況をふまえて、来週の日経平均株価のレンジを予測すると、以下の範囲を推移すると分析します。
▼来週の日経平均株価の予想レンジ
6万5000円~下値:6万1000円
あくまで目安であり、絶対的な予測ではありません。指数の状況が変わり次第、見方も更新していきます。
【最新】投資主体別売買動向
補足として、株式市場全体の最新の需給バランスも見ておきましょう。
海外投資家は大幅な買い越しから売り越しへ転換
トレーダーズウェブの投資主体別売買動向(直近公表分:10月13日~16日週)によると、海外投資家は3654億円の売り越しとなりました。前週(10月5日~9日週)は1兆4318億円の大幅な買い越しだったため、売買の向きが大きく入れ替わっています。この週は日経平均が週間で-5.4%(6万9031円→6万5324円)と大きく下げており、海外投資家の売りと重なりました。
個人投資家は2週連続の買い越し、法人は売り越し
個人投資家は2193億円の買い越し(現金234億円・信用1958億円)で、前週の881億円の買い越しに続き、下落局面で買い向かう形になっています。法人(国内機関投資家)は1419億円の売り越し(前週は2683億円の売り越し)でした。

来週の見通しへのヒント
このデータは10/19以降の動きより前のものです。海外投資家の売りを個人投資家が吸収する構図が続くかどうかが、下値の目安を左右しそうです。次回の更新で、10/19以降の需給も確認します。
まとめ:売られすぎの反発に注目しつつ、下落継続にも備える局面
日経平均は10/22に6万2908円と直近2ヶ月の安値を更新しました。株トレンド指数では底値指数が54まで急上昇しましたが、明確な底打ちのサインとまでは言えず、押し目買い指数も低下しています。海外投資家が売り越しに転じるなか、個人投資家が買い向かう構図です。来週は前回の予想レンジ下限(6万2500円)付近での攻防を想定し、底値指数の動きや次回の需給の更新に注目したいところです。
この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。
▼ご注意▼
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2026/10/22(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。
当記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。当記事によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。

