執筆者: 本郷卓也|株式会社SAC Technologies 代表取締役| プロフィール詳細
(システムトレードソフトウェア「iTRADE」の運営に携わり、株トレンド指数を用いた分析を担当。)

日経平均株価は前回配信(10/2)の基準日だった10/1の6万8957円から、10/6には直近2ヶ月の高値となる7万684円まで上昇しました。ただしその後は10/7・10/8と2営業日続けて下落し、10/8は6万9042円で引けています。

株トレンド指数では、押し目買い指数が急上昇し、調整が進むなかで押し目買いが機能しやすい水準に近づいています。

この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。

そこで今回も相場の動きを数値で見える化した「株トレンド指数」をもとに、前回配信(10/2)からの株式市場の動向や、来週の日経平均株価と株式市場全体の見通しについて分析します。

7万円台から反落、株トレンド指数は「天井サイン」なしで押し目買いの水準に接近

こちらをご覧ください。こちらは直近10営業日(9/25〜10/8)の日経平均株価と株トレンド指数の状況です(株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら)。

市場動向と日経平均株価の変動
市場動向と日経平均株価の変動

株トレンド指数は、以下のような3つの指数で構成されています(この他にプロフェッショナル版限定の上位指数もあります)。

・天井指数|相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向を示す(目安:「170」付近)
・底値指数|相場全体が底値に近づき適正株価まで回復する傾向を示す(目安:「220~420」付近)
・押し目買い指数|押し目買い戦略が機能しやすい傾向を示す(目安:「30」に近い水準)
>>株トレンド指数の算出ロジックと運用実績はこちら

天井のサインは出ていない

日経平均株価は、10/1の6万8957円から10/2に6万8309円へ反落したあと、10/5に6万9947円、10/6に7万684円と直近2ヶ月の高値を更新しました。10/7は7万36円、10/8は6万9042円(前日比-1.4%)と、2営業日続けて下落しています。

前回(10/2版)は高値圏での一進一退を想定し、予想レンジを7万円~下値6万6500円としていました。10/5~10/8の終値は6万9042円~7万684円で推移し、10/6・10/7は上限の7万円をわずかに上回りました。

天井指数は、10/1の18から10/6に47まで上昇し、10/8は15でした。目安の170付近にはほど遠く、上昇トレンドの終焉を示すサインは出ていません。

押し目買い指数が27まで急上昇

一方、押し目買い指数は10/1の1から10/7の5を経て、10/8には27まで急上昇しました。目安(30に近い水準)に迫っており、8/19の43以来の高水準です。調整が進むなかで、押し目買いが機能しやすい水準に近づいています。

ただし底値指数は10/8時点で3と低水準で、目安(220~420)からは遠く、深い調整を示すサインではありません。

【来週の予想レンジ】日経平均株価は7万1000円~下値:6万7500円

このように前回配信以降の日経平均株価は、7万円台に乗せたあと反落する展開になりました。株トレンド指数には天井のサインがなく、押し目買い指数が上昇してきたことから、高値圏でのもみ合いを想定します。来週は10/12(月)がスポーツの日で休場のため、4営業日となります。この状況をふまえて、来週の日経平均株価のレンジを予測すると、以下の範囲を推移すると分析します。

▼来週の日経平均株価の予想レンジ
7万1000円~下値:6万7500円

あくまで目安であり、絶対的な予測ではありません。指数の状況が変わり次第、見方も更新していきます。

【最新】投資主体別売買動向

補足として、株式市場全体の最新の需給バランスも見ておきましょう。

海外投資家は大幅な買い越しに転換

トレーダーズウェブの投資主体別売買動向(直近公表分:9月28日~10月2日週)によると、海外投資家は9559億円の買い越しとなり、前週(9月24日~25日週)の930億円の売り越しから大幅な買い越しに転じました。

個人投資家・法人も買い越しに転換

個人投資家は2229億円の買い越し(現金533億円・信用1696億円)で、前週の86億円の売り越しから買い越しに転じました。法人(国内機関投資家)も1262億円の買い越しとなり、前週の4053億円の売り越しから買い越しに転じています。主要3主体がそろって買い越しとなりました。

投資主体別の売買推移
投資主体別の売買推移

来週の見通しへのヒント

このデータは10/5以降の値動きより前のもので、調整局面での需給は次回以降の更新で確認します。ただ、主要3主体がそろって買い越していた直後の調整であることは、下値を支える材料になりそうです。

※出典:投資主体別売買動向|トレーダーズ・ウェブ

まとめ:調整は押し目買い水準に接近、高値圏でのもみ合いを想定

日経平均は10/6に7万円台へ乗せたあと反落しました。株トレンド指数に天井のサインは出ておらず、押し目買い指数は27まで上昇して目安に近づいています。直近の需給も主要3主体の買い越しです。来週は4営業日と短い週ですが、高値圏でのもみ合いを想定し、次回の需給の更新にも注目したいところです。

この記事は、独自の株トレンド指数を用いた分析レポートの一部です。すべての予測実績検証は過去の分析レポート一覧からご覧いただけます。

▼ご注意▼
※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。
※2.本記事は2026/10/8(木)時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

【最終的な投資判断について】

当記事は、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、情報提供を目的としています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。当記事によって生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。